若いころは…
  わたしの家の近くの商店街、日本一長いと言われている天神橋筋商店街です。パチンコ屋もけっこう多いです。わたし、若いころはパチンコ三昧でした。でも、齢をとっていくにつれ、お金も、時間も、エネルギーも無駄にしているって意識し、5年前に「こんなことしてる場合じゃないよな」とすぱっとやめました。やめてから、自分のやりたいことがいっぱいできるようになりました。若い日に無駄な時間を過ごしたことを後悔しています。障害者問題の季刊誌に「パチンコと聴覚障害者考」というタイトルの“論文”まで寄稿したわたし。今から思えばお笑い草です。

PowerPointを宿題作りに活用する
 教師として一番大事なことはもちろん授業。そのための教材作りが欠かせないですね。わたしは子どもが帰ってからの時間は教材作りにあてるのが基本だと思います。でも、今の学校、わたしの学校だけではないですが、無駄な会議や書類仕事が多すぎます。こういうあたり、教育行政はわかってるんだろうか…とよく思います。教材作りの次にエネルギーを使うのは宿題作りです。たいていは市販のドリルを使っているんですが、子どもに合っていないことも多く、使いやすいとは言えないですね。
  こういうことで、わたし、秋口からPowerPointと連動した宿題作りというのを考えていました。せっかくPowerPointで教材を作って授業で活用しているんだから、それを効果的に宿題に結びつけたいと考えていました。

PowerPointだからWeb学習もできる
 ここでアップしたのが試作した「PowerPointと連動した宿題」です。これ、けっこう簡単に作れます。PowerPoint、A4サイズでも作れますね。これ、小さく見えますが実際はA4サイズです。
 最初に、授業で使ったスライドをコピー&ペーストします。余白に練習問題を配置します。アニメーションも一緒にコピーできるというのが、やっぱりPowerPointのすごいところ。つまり、Web上で、本来のPowerPointによる学習もできるということですね。A4で作っているのでそのままプリントアウトすればペーパーワークになります。アップしたわり算の宿題、たったの20分程度でしあがりました。

すべての子どもたちにWeb環境を…
 教育Webサイトにも入れるつもりですが、宿題のスタイルも変わってくるかもしれませんね。宿題そのものをワードなんかで作るのは誰でもできることですが、PowerPointで作るというのは意味がぜんぜん違います。Web環境があれば家でも学校で習ったことの復習ができるというわけで…。教育産業ではあたりまえのことになっていますが、学校ではまだ時間がかかると思います。
 なぜかといいますと、教育産業のサービスはお金を払っている人だけが受けられるもの。たとえ、無料でもPC環境が必要です。受けたくてもさまざまな理由で受けられないという子どもが必ず出てきます。しかし、学校、公教育においては、すべての子どもたちが平等に教育サービスを受けられるようにしなければならないですね。このための環境を作っていくことが必要だと思います。これにはまだ時間を要するでしょう。こういうことにこそ、教育行政はもっと力を注いでほしいものです。